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歳時記
【いかなごのくぎ煮】
昨年、平成19年は、いかなごが不漁であったため、生の状態で店頭に並ぶことが少なかった。関西地方を中心に春の風物詩として知られるいかなごは関東では小女子(こうなご)と呼ばれる。
今年の解禁日は2月28日であったが、3月5日、明石海峡での船舶衝突事故のため、周辺海域を禁漁とした。さらに、3月15日から17日まで、より広い海域の漁も自粛する、と報じられた(JF兵庫漁連ホームページより)。
それでも、昨年に比べれば店頭に出回るだけの量は確保できているようである。
次に示す写真のいかなごは、三重県産である。煮方は、各種のホームページを参照していただくとして、やや特徴的な点を指摘しておきたい。
いかなご 1キログラム
黒糖 230グラム
たまり醤油 230グラム
みりん 150グラム
酒 50グラム
土ショウガ 70グラム
いかなごを使ったくぎ煮の作り方を比べると、調味料などには微妙な差がある。味については各家庭の好みであるから立ち入るつもりはない。
しかし、砂糖に関する限り、黒糖、せめて三温糖を使っていただきたい。せっかく手作りするのである。ミネラルを含む黒糖などを使うことは、ミネラルバランス改善のひとつの要素である。
癖があることに難色を示す方もいるかもしれないが、レシピなどを参照すると、水飴を入れるとするケースが散見される。栄養素を第一に考えれば味は二の次になるにせよ、水飴または蜂蜜を利用すれば、子供には食べやすいのではあるまいか。
くぎ煮のたれと称してパックが売り出されている。これだけは避けていただきたい。上記の工夫の余地がかなり制限されるからである。

1時30分頃店頭に並んだいかなご。2時から作業開始。

黒糖、たまり醤油、みりんでたれを作る。

土しょうがを千切りにする。

いかなごを一度に入れるという解説と、3回か4回に分けて入れるという解説がある。これは、3回に分けて入れたところ。

落としぶたをかぶせて煮詰める。かき混ぜるのは厳禁と解説書に書いてある。

解説書には50分程度煮詰めるとあるが、40分足らずで煮汁が無くなったので、火を止めた。たまり醤油、黒糖が影響しているのかもしれない。

煮汁を捨て、冷ますと出来上がり。約600グラムのくぎ煮となった。 |
| 平成20年3月19日から平成20年4月23日まで掲載。 |
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歳時記
【中国製ギョーザ事件】
中国製冷凍ギョーザに農薬が混入していた事件は、教訓を我々に与えてくれる。 大切なことは、自分たちが食べるものは自分で作ることである。
家庭菜園に種を蒔き、自宅に家畜を飼って食糧を自給せよとは言わない。しかし、挽肉を買い、野菜を刻んで市販のギョーザの皮に包む程度の労力は、是非かけて欲しいと思う。
ところが、テレビ番組でのアンケート結果によると、事件発覚直後でさえ、今後ギョーザを自作すると回答した人は55%(残りは今後も冷凍ものを使用)にとどまる。これが全国民の意識と短絡的に判断するつもりはないにせよ、食の安全を守るには心許ない限りである。圧倒的多数が手作りと回答したわけではないのである。
簡単クッキングは紹介しない、別項でこのように書いた。しかし、質問欄、懇談会の反応から推し量れば、質問者の方々は、薬などで発達障害が改善すると思いこんでいる節がある。
本サイトでいう療育の必要条件は、手間暇かけた手作りの食事療法である。面倒というのは分かるが、子供に合わせた栄養素を提供しようとすれば手作りにならざるを得ないであろう。糖尿病食など一部専用食が市販されているとはいえ、発達障害児向けの専用食はまだお目に掛かっていない。
梅干し、らっきょうの漬け込みは平成19年に紹介した(過去の記事参照)。梅干しは特に、他の料理への応用範囲が広い。梅の花が咲く頃になった今、梅干しの漬け込みを端緒として、療育を志していただきたい。 |
| 平成20年3月1日から平成20年3月18日まで掲載。 |
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歳時記
細菌の全遺伝子 化学合成
米研究所が成功
「人工生命」へ可能性
平成20年1月25日付け 日本経済新聞
アメリカのJ・クレイグ・ベンター研究所が、細菌のすべての遺伝子を化学合成することに成功した、という新聞記事が掲載された。同研究所は人工生命作りに挑戦していることで知られる。
かつて、化学は生命活動により生成されるか否かで有機化学、無機化学に分類された。ところが、1828年、化学反応により尿素が生成されたことから、有機化学は炭素化合物の化学と定義されるに至った。
さらに、生命活動のためには無関係と思われていた金属などの物質も生命維持のために必要であることが次第に明らかになり、錯体化学、生物無機化学といった分野が生じつつあると聞く。
環境ホルモン(内分泌攪乱化学物質)が発達障害の原因物質であることを示唆する論文が公表されたことを思い起こせば、化学は一体どの方向に向かっているのか、不安と疑問が錯綜する。
化学肥料を使わない食材は、一見、原始的である。しかし、自然は人知の及ばない壮大な化学反応を営んでいる。このことを最も良く知るものが、偉大な化学者かもしれない。
遺伝子化学合成技術は、iPS細胞のように臓器移植の代替技術として発展して欲しいと思う。豊かな生活のために開発された化学物質が、もしも発達障害の原因になるなら、これ以上悲しい話はない。 |
| 平成20年1月30日から平成20年2月29日まで掲載。 |
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年頭に当たって
人間は太古から、なにかを食べて生きてきた。
気の遠くなるような人間のながい歴史の中で、いま、きょう、その食べる物に、はじめて、なにか異常なことが起こりはじめている。
いままでこの体の中に入ったことのない物質がどんどん体の中に入りはじめている。
暮しの手帖 第91号 1967年刊
「この大きな公害」巻頭言より抜粋
日付、というより発行年を見ていただきたい。1967(昭和42)年、40年前である。
この号の特集では、巻頭言に続き、次の7つを事件として紹介している。
1. 黄変米
2. 砒素ミルク
3. 水俣病
4. サリドマイド
5. 人工着色料
6. 人工甘味料
7. 農薬
当時の特集では、砒素ミルクなど因果関係の明らかな場合を除き、漠然とした不安を指摘するのみであり、発達障害との関連にはなんら言及していない。
しかし、その後アメリカでは水俣病にヒントを得て、有機水銀と発達障害との関連を指摘する研究が公表され、日本のテレビでも放送された(平成16年3月)。
当サイトでは、開設当初、有害ミネラルが発達障害の原因とする仮説を置いた。しかし、水銀など少数を除けば、有害ミネラルと発達障害との関連の研究結果は見いだせていない。これに対して、化学物質と発達障害との関連を示唆する研究成果はいくつか発見できた。
環境ホルモン(内分泌攪乱化学物質)とその膨大な組み合わせの中から、発達障害との未知の関連が解明されることを期待する。この解明は、子ども達を原因物質から防護する一助になるであろう。
平成19年の年頭で、「有害ミネラルが原因の発達障害児救済の元年」となることを願う、と書いた。念願は叶わなかったが、決意を新たにして再スタートの年としたい。 |
| 平成19年12月28日から平成20年1月29日まで掲載。 |
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歳時記
さまざまな戦線があった。
数々の作戦が試みられた。
傷つき倒れた者たちもいた。
Donna Williams “Nobody Nowhere”
河野万里子訳「自閉症だったわたしへ」より
本サイトを開設して1年になる。その間、少数の関心派と多数の無関心派とが本サイトを去来した。関心派とは、有害物質排泄による療育に関心を示す保護者であり、無関心派とは、この療育に関心を持たない保護者である。
冒頭の引用文は、アスペルガー症候群(邦題では自閉症となっているが、本文を読むとアスペルガー症候群に近い。)に苦しむ著者の半生記からとった。著者にとって、「世の中」との関わり合いは、「戦い」であった。
別段、戦争を賛美するつもりはない。しかし、公害被害者、拉致被害者の家族会などの会見でもしばしば「戦い」と言われるため、今ではそれほど違和感なく使えると思う。
環境ホルモン(内分泌攪乱化学物質)、有害重金属が発達障害の原因であるなら、または、これらを原因とする発達障害があるなら、子供を原因物質から守るのは、正に防御戦である。
見えざる敵は、しかし、余りにも多い。かといって、防御し掃討する必要は、眼前に迫っている。
近年の研究で、作戦のいくつかは方向性を与えられた。戦線を切り開くのは保護者であり、発達障害児自身である。本サイトは、その後方任務を担いたい。 |
| 平成19年11月30日から12月28日まで掲載。 |
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歳時記
おれは河原の 枯れすすき
同じお前も 枯れすすき
野口雨情「船頭小唄」(大正10(1921)年発表)より
療育に関する質問、懇談会を通じて感じるのは、治癒を目指す信念がやや乏しいこと、ましてや、薬に頼らず治癒を目指す意欲が乏しいことである。一生涯治らないとする医師の言葉を信じることも原因の一つかもしれない。
我が子が病気であると言われれば、保護者が真っ先に考えるのは、治癒させることである。しかし、発達障害であること、治療法がないことを医師から告知された時、保護者が取る行動はどのように変わるだろうか。
治らないことを前提として、「発達障害を受け入れる」とするあきらめにも似た意見がホームページなどに氾濫しているように思える。発達障害児を持つ保護者が、他の保護者の相談に乗り、障害を受け入れることを勧める様は、上記の歌詞に共通するのではないか。
あらゆる努力をした保護者が、万策尽きて上記の気分になるのは、理解が得られるかもしれない。しかし、努力をしない保護者が他の保護者を引き込むのは、理解に苦しむ。
どうせ二人は この世では・・・
などと遁辞めいた意見に賛同するのであれば、このサイトは不要である。
しかし、流れに棹さす意欲のある人達は、子供のために療育を試みていただきたい。 |
| 平成19年10月31日から11月30日まで掲載。 |
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歳時記【虫の声】
長かった残暑が終われば、秋風と共に虫の声が耳に届く。
都会に住む人にとっては、本物の虫の声(羽をすりあわせて音を出すそうだが)を聴く機会は比較的少ないであろう。東京都心で鈴虫の声を聴くとすれば、中国からの外来種が多いと新聞記事に書いてあった記憶がある。
子供をピクニックなどに連れて行くとすれば、少し夜が遅くなっても、在来種の鈴虫の声を子供に聴かせる環境を与えて欲しいと思う。
CDやDVDでいいではないか、という声が聞こえてきそうである。しかし、本物と録音はやはり別物である。
科学館かどこかで虫の声を当てるコーナーがあった。ここで、正解を連発する一人の児童に対し、係員が「きみ、どこに住んでるの?」と聞いていた。何故こんな質問をしたのかを係員に聞いてみると、普段、本物の虫の声を聞いていないとこれだけの正解率は上げられないと答えてくれた。
発達障害児の一部には、音に過敏に反応する傾向があり、騒音に反応して耳を塞ぐ。しかし、生き物の音が入り交じる森などには高周波音が多く、脳幹や視床下部の血流が増えるそうである。
本物の音を身体で感じることが有害とは思えない。秋の夜長を在来種の虫と共に過ごしていただきたい。 |
| 平成19年10月2日から10月31日まで掲載 |
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懇談会のお知らせ
質問コーナーに寄せられた意見を読んで感じたことを、体験に基づいて直接お伝えする場を設けたいと思う。
第一に感じるのは、療育が比較的単純と誤解されていることである。簡単な訓練で症状が改善するということは現段階ではあり得ない。キレート剤などを使わないとなればなおのことである。別項でも書いたが、手間暇を惜しむなら、本サイトでいう療育はできない。
第二に、保護者間で意見が分かれることである。意見の一致がない場合、原則として療育はお勧めしない。
1.日 時 平成19年10月8日(月、祝日)午後2時から午後4時
2.場 所 当サイト事務所(大阪府、詳細は申込者に通知)
3.費 用 無料
4.参加資格 発達障害児の保護者であること
5.申込方法 質問欄からメールで申込、参加人員、駐車場の要否を記載 |
| 平成19年10月8日まで掲載 |
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発達障害・・・。
自閉症、アスペルガー症候群(高機能自閉症)を代表例とする広汎性発達障害は、医療現場、学校現場を初めとして次第に知られつつある。
発達障害は先天的な脳の傷が原因であり、生涯治らない、とする説が多数説である。そうだろうか、という疑問を提起するのが本サイトの趣旨であり、1つの解答を出しているつもりでもある。
近年の研究で、発達障害の原因は、遺伝的要素と併せて環境ホルモンの影響を指摘する説がある。また、自閉症は水銀の体内蓄積が原因とする見解があり、テレビ放送された。これに対して自閉症児を持つ医師らから明確な反論が出された。
アスペルガー症候群に限りなく近いと診断された1人の児童を回復させた経験を披露したい。希望者には、この経験を踏まえ、症状の改善を目指して戴きたい、そういった願いから本サイトを開設した。
発達障害に関する書籍、ホームページは数多い。しかし、大部分は症状への個別対策、情報交換であり、原因にまで踏み込んで対策を紹介した例には、残念ながら、ほとんど接していない。多くの発達障害児に接したわけではないので、科学的分析とはおよそかけ離れた説明しかできないが、子供のために何かせずにはいられないという保護者は一読して戴きたい。
本サイトでは、発達障害が有害ミネラルに関連するとする説に立って説明を進める。この説は定説でも多数説でもないが、仮に有害ミネラルが原因で起きる発達障害があるのなら、これら児童だけでも救済することは意義あることと思う。
判断基準は、毛髪検査である。体内に有害ミネラルが蓄積していると毛髪検査から推定されたなら、その排出を実行することにより改善の道が開けるであろう。
キレート剤を投与して有害ミネラルを体外排出する治療法は既に知られている。しかし、副作用があることも知られており、保護者としては二の足を踏むであろう。本サイトで紹介するのは、キレート剤を使用せず、食事療法と刺激策との併用により体外排出する方法である。 |
| 平成18年12月7日から平成19年9月30日まで掲載 |
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歳時記
【らっきょうの漬け込み】
梅酒の容器がスーパーマーケットの店頭などに並ぶ季節となった。根付きのらっきょうも出回り始めるであろう。
今では、インターネットを介して産地から直送が可能である。泥付きのらっきょうを調達して、家庭で甘酢らっきょうを漬け込んで戴きたい。
保存料も着色料も使わないらっきょうは、手間を惜しまなければ家庭でも作ることが出来る。根切りの時は手がべとつくなど、きれいな作業とは言えないが、療育の一環と割り切るべきであろう。
5月のこの時期は、芽と根を切り、塩漬けにする段階である。
らっきょうの漬け方は、検索エンジンで検索すればいくつかの方法が紹介されている。漬け方には好みが出るであろうから、ここでは一点だけ、塩漬けに使う「塩」に留意して戴きたい。
塩化ナトリウム99%も「塩」であるが、家庭で漬け込みするのであれば、海水を蒸留してミネラル分を残した「塩」を使うことをお勧めする。塩漬け後2週間たつと、今度は塩抜きをするため、らっきょうに残るミネラル分は僅かであろうが、地道にミネラル摂取するためには必要な工程である。

5月26日収穫の無農薬らっきょう。27日、早くも芽が出始めている。

5月27日、塩漬け開始直後。

5月28日、乳酸発酵が始まっている。2週間、塩漬けを続けることとなる。
【らっきょうの漬け込み(続)】
5月下旬に塩漬けを始めたらっきょうにつき、2週間以上経過したため、今度は、塩抜きである。
塩抜きには、24時間、流水で行う方法と、1日3回程度、2〜3日をかけて水を交換する方法とがある。水を節約するという意味では後者の方法になるが、各自の事情により、選択していただきたい。
【梅干しの漬け込み】
6月中旬になると、地域により異なるが、梅干し用の生梅が店頭に並び始める。
自家製の梅干しを漬けると、梅干しと梅酢とが一挙に手に入る。完熟した生梅の香りにつつまれ、梅酢の香りを楽しむ絶好の機会であると共に、療育の一環である食材の準備を年中行事とすることをお勧めする。
家庭で用意する材料自体は大変少ない。生梅と塩だけである。せいぜい、消毒用の焼酎が加わる程度である。発色剤などを仮に使うとすれば療育の本旨に反するので、当然避けていただく。
もっとも、道具は、漬け物容器、中蓋、竹串、ふきん、えびら(ざる)など、1年に1回しか使わない割には数が多い。道具代で割高になると経済計算する方もおいでかもしれない。しかし、数年、漬け込みを続ければ割安になるし、療育のためには経済性を犠牲にしていただきたい。
材料のうち、生梅は、減農薬、有機肥料のものが入手できればそれに越したことはない。
今一つ、塩は是非海水からできた塩(塩化ナトリウム+ミネラル)を使用していただきたい。解説書には、精製塩は梅干しに適さないと説明されているし、ミネラルを食物から摂取するためにも、にがり成分を含んだ塩の使用をお勧めしたい。

無農薬の南高梅。大きさは不揃いで傷がある。
【らっきょうの漬け込み(終)】
らっきょうの塩抜きが終わると、砂糖、らっきょう酢を加え、1〜2ヶ月待つことになる。
砂糖を加える際、市販のらっきょうのようにきれいな色のできあがりを期待するなら、氷砂糖を使うことになる。しかし、せっかくの自家製らっきょうである。グラニユ糖が原料の氷砂糖ではミネラル摂取にならない。
ここは是非、ミネラルを含んだ黒糖を使っていただきたい。真っ黒ならっきょうが嫌なら、余り色が付かない程度の黒糖を入れ、残りは氷砂糖で調整すればいい。
【梅干しの漬け込み(しそ)】
梅を漬け込むと、2〜3日で梅酢が上がってくる(梅から梅酢が染み出してくる)。

梅酢が上がってきたところ。
2週間ほどすると、赤しそで着色することになる。こうすれば、赤梅干しを作ることが出来る。この作業をしないと、白梅干ししかできない。
年輩の方なら塩分を気にすることになる(しそを塩もみするため、塩分は増加する)が、ここは、ミネラルを補充するためと割り切って、赤しそを用意していただきたい。
赤しそを加えた状態。
【土用干し】
梅雨が明けると、土用干しが待っている。3日連続して晴天の日を見極めて、梅を天日に当てる作業である。土用干しをしないと、梅は単に梅漬けに過ぎない。
最近の気象事情からすると、急速に雷雲などが発生してにわか雨に見舞われるため、土用干しの3日間は気が抜けない。解説書には、折角干した梅を濡らすのは禁物と説明してある。
土用干しの効用は、梅の余計な水分をとばし殺菌するため、と説明される。それ以外の科学的効果については分析内容に接していないが、伝統に基づく工程である。

土用干し1日目。赤梅酢に浸って水分をたっぷりと含んでいる。

土用干し3日目。からからに乾いた状態。
【らっきょうの濁り】
今年のらっきょう塩漬け過程で、一部の瓶に水の濁りが見られた。その他の瓶にはこのような濁りが見られず、原因は不明のままである。
産地の指導に従えば、噛んでみて酸味がなければ大丈夫ということであった。塩漬けの状態であったから、塩味が十分効いているのは致し方のない所である。
直ちに塩抜きをして熱湯に浸した後、らっきょう酢に漬けたところ、特に異常は見られない。
梅干しを漬け込む過程では、カビの発生に最も神経を使う。消毒はいくら念入りにしても、し過ぎることはない、とは解説書の弁である。今回はらっきょうでもこの弁をかみしめることになった。

塩漬けの最中。本来なら澄んだ色をしている。
【土用干し、その後】
土用干しが終わると、瓶詰め(壷でもかまわないが)である。潤いのある梅干しを好むなら夜露を含んだ後の朝、瓶詰めすればいい。
写真は、昨年の梅干しと今年の梅干しとを並べたものである。一見して、左(平成19年漬け込み)と右(平成18年漬け込み、1年経過)との違いが分かるであろう。左の梅干しは瓶詰め後2週間あまりしか経過していないが、梅干しから滲み出た汁(これも梅酢と聞く)がはっきりと見て取れる。
品種はいずれも南高梅であり、漬け方などはほぼ同じ条件である。違いを列挙すると、梅の産地、梅の生産方法、日照条件があげられる。
化学肥料、農薬、除草剤を限定した結果がこれである、などと即断するつもりはない。しかし、遠因の一つくらいにはなるのではないかと推測する。生産農家の言によれば、今年は凍害に遭ったが、化学肥料などを多用している他農家ほどは被害を受けなかったそうである。有吉佐和子の「複合汚染」を読み返しても、似た話の紹介がある。

他の命を頂戴して生かされている、と書くと宗教めくのかもしれないが、生命力あふれる食材を食することは療育の基本である。これだけで万全と言うつもりはないにせよ、地道な積み重ねを忘れないでいただきたい。 |
| 平成19年5月31日から9月29日まで掲載 |
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歳時記
【漬け込みに備えて】
桜の花が本州南部では終わり、東北、北海道を残す時期となった。チューリップやツツジが既に開花し、百花繚乱と言っていい時期でもあるが、今回は風流からはいささか、縁遠い話である。
5月中旬頃から、生(なま)のらっきょうや青梅(あおうめ)が店頭に並び始める。らっきょうの酢漬け、梅酒、梅干し、これらを家庭で漬け込むことを、是非試みていただきたい。
スーパーマーケットや商店で完成品を買えば良いではないか、そういう反響があるだろうことは承知している。それでも、自家製のらっきょう、梅干しを是非漬け込んでいただきたい。
理由は2つある。1つは、合成着色料、合成保存料を使用しないためであり、今1つは、天然ミネラルを含んだ砂糖、塩を使用するためである。
食品添加物が体に良くないことは異論がないであろう。添加物を摂取しても逞しく生きる人たちは問題がないが、そうでない子ども達には、添加物の少ない食品を与えるべきである。
商店などで販売されるらっきょう、梅干しなどは、説明書きを見れば多くの場合、合成着色料、合成保存料を添加していると記載されている。合成着色料などが積極的に身体によいという見解は寡聞にして聞かない。ならば、合成着色料などを添加しない食品を自ら用意して子どもに食べさせていただきたい。
多くの場合、らっきょうには砂糖、梅干しには塩を使用している。これをもう少し厳密に検討していただきたい。砂糖、といったら、上白糖と思い込んでいないだろうか。上白糖にはミネラルは含まれていない。また、塩、といったら工業塩と思い込んでいないだろうか。工業塩(食用塩であることは当然だが、塩化ナトリウム99%という意味である。)には、これも、ミネラルは含まれていない。
ミネラルを食品から摂取しようと思うなら、らっきょうも梅干しも、家庭で漬け込んでいただきたい。療育の初歩である。
都心では余り見かけないが、郊外ならば、ホームセンターなどで、らっきょうや梅干しを漬け込むための道具を、5月頃から見かけるようになる。少し油断していると売り切れて、来年に期待することになるので、早めに購入して置いていただきたい。梅干しの漬け方、梅干しを使った料理法については、これも5月頃には書籍、雑誌が店頭に並ぶので、1冊、購入をお勧めしたい。
楽チンクッキングは紹介しない、と別項で述べた。意欲のある人だけ、ご参加いただきたい。 |
| 平成19年4月28日から5月30日まで掲載 |
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歳時記
【春の風物詩】
敷島の 大和心を
人問わば
朝日に匂う 山桜花
(本居 宣長)
桜の開花予想が変更になったが、3月下旬の寒波を経て、一部に開花宣言が出たと報道された。
樹木は一定期間低温にあった後でないと、容易に発芽しない。一定期間低温にあわせた後、気温の上昇により活動の再開を促すことを、休眠打破(きゅうみんだは)という。
常夏の国では、桜はちらほらと咲くだけのようである。四季のはっきりした日本でこそ桜は進化してきたし、春、一斉に開花する。
瀬戸内海東部の春の風物詩の1つに、いかなごの釘煮がある。
「いかなご」は瀬戸内海東部で春を告げる魚として有名。漁獲後急速に鮮度が落ちるため、遠距離の輸送に向かない。例年なら、兵庫県南部、大阪では生のいかなごが店頭に並び、家庭で、くぎ煮(佃煮)にすることも珍しくない。
阪神地区以外では、小女子(こおなご)として知られているかもしれない。
ところが、今年は不漁のため、生のいかなごが大阪の店頭に並ぶことがほとんど無かったようである。地球温暖化の影響かどうかは即断できないにせよ、現状では、市販の釘煮をご賞味いただくことになる。
時期を見て釘煮の作り方をご紹介する予定であったが、来年に延期したい。生のいかなごが入手できる人のためにポイントを1つ指摘するとすれば、砂糖は、上白糖でなく、黒糖などを使用する点である。ミネラル分が全く異なるからである。 |
| 平成19年3月30日から4月27日まで掲載 |
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歳時記
【菜の花の季節】
菜の花や 月は東に 日は西に
(与謝蕪村)
暖冬のためか、菜の花便りが例年に比べて早い。テレビ画面に紹介される黄色い花は一面の絨毯のように美しい。
もっとも、蕪村が見ていた菜の花と同じかどうかは即断できない。アブラナ科の花には違いないと思われるが、セイヨウカラシナ、小松菜など、他の花かもしれないからである。
幼稚園、小学校低学年の子にとっては、黄色い花でかまわないだろうし、高学年、中学生にとっては、アブラナ科の詳しい分類を調べるきっかけになるかもしれない。
菜花(なばな)は、京都産、福岡産など、食用としてスーパーマーケットその他で販売される。ビタミン類、カルシウムが豊富な食材として知っておくべきであろう。
今ひとつ、菜種油の原料としての側面を知って戴きたい。
江戸時代以降、菜種油の生産技術が普及したため、菜の花の栽培は増加し、昭和30年頃にはピークを迎えたようである。しかし、現在では輸入原料が多く、限りなく100%に近いと言って過言ではない。
菜種油は、食用のみならず、ディーゼル燃料としても実用化が試みられている。ドイツ、滋賀県の実験はその現れである。
休耕田を利用して菜種を栽培し、絞りかすは肥料とし、食用として利用した天ぷら油を回収してバイオ・ディーゼル燃料として再生すれば、環境への配慮がかなりの進展を見せると予想できる。
それまでは、菜の花畑を眺めて楽しんで戴きたい。一部地域では、菜の花畑の迷路も用意されるかもしれない。
「キャノーラ」とは、なたねの一種。品種改良によってエルカ酸の含有率を減らしたもので、「キャノーラ油」は、このキャノーラ種を原料とした食用植物油のこと。
キャノーラ油には、不飽和脂肪酸であるオレイン酸やリノール酸、リノレン酸などが多く含まれる。(農林水産省ホームページより) |
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歳時記 【梅の花の季節】
東風吹かば 匂いおこせよ 梅の花
主なしとて 春を忘るな (拾遺和歌集)
(こちふかば においおこせよ うめのはな
あるじなしとて はるをわするな しゅういわかしゅう)
梅の花の咲く季節となった。
風流を楽しむゆとりがない、と言わないで戴きたい。療育の一環だからである。
梅の実が、梅干しをはじめ各種の加工品となることは周知のことである。実が熟すのは6月頃であるから、その時に梅加工を案内することとなる。療育を実行しようと言うのであれば、この作業に挑んで戴きたい。
平安時代、貴族は薬として梅干しを珍重し、鎌倉時代以後、武士は梅干しなどを戦場に携行し、江戸時代には庶民にまで普及したと言われる。戦後一時期、人気が衰えたようであるが、近年その薬効が見直されている。年寄り臭いなどと言わず、梅の効用を試して戴きたい。
2月のこの時期に出来ることは、梅の花を見に行くことである。近所または子供を連れて行ける範囲に、梅を観賞できる所があれば、是非、子供同伴で出かけることをお勧めする。
最近は、梅の花見に合わせてイベントが開催されるので、子連れでも行きやすいと思われる。本サイトの事例における児童も梅が好物であると共に、梅の花見にも良く出かけた。
梅の花の実物を見せることで、梅という存在が子供の記憶に刻み込まれるであろう。6月、梅の実が熟す頃にその実物を見せれば、記憶は更に鮮明となる。ここで注意して戴きたいのは、実物を見せることであって、写真やテレビで見せるだけでない点である。
花見単独で療育の刺激策になるとは思えないが、その一環であることは間違いない。匂いを感じることが出来れば、効果は更に増大する。 |
| 平成19年2月1日から平成19年2月28日まで掲載 |
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CD38、オキシトシン
CD38,オキシトシンと発達障害との関連について検討してみたい。2月8日のテレビ放送及び新聞報道で、発達障害の症状改善の可能性があるという記事が掲載されたからである。
手元にある資料は、Nature 論文骨子(英文)、論文概要(和文)、プレスリリース(和文)、新聞記事(平成19年2月8日付日本経済新聞、毎日新聞、朝日新聞、中日新聞)である。Nature論文本文は未だ入手していない。
1.研究主体と研究目標
- 研究主体
- 東北大学大学院医学系研究科先端再生生命科学(江東微生物研究所)寄附講座 岡本宏名誉教授 高澤伸教授グループ(以下岡本グループという)。
- 金沢大学21世紀COEプロジェクト「革新脳科学」拠点リーダー東田陽博教授グループ(以下東田グループという)。共同研究者28名。
- 研究目標
- 岡本グループ
岡本グループの研究目標は再生医学(損傷あるいは欠損した生体組織や臓器を人工材料に頼らず自己再生すること)である。
同グループの出発点は糖尿病の研究にあり、「岡本モデル」と言われる統一的機構を提唱した。このモデルは1999年、ノックアウトマウスを用いた研究で確認された。
このノックアウトマウスが、CD38を欠損したマウスである。
(プレスリリース、東北大学大学院医学系研究科医学部ホームページより)
- 東田グループ
東田グループの研究目標は発達障害にある。「発達・学習・記憶と障害の革新脳科学の創成」プログラムの発足以来、自閉症を含む発達障害の原因究明を中心課題としてきた。
岡本グループとの共同研究の経緯を上記資料から明確に読みとることは難しいが、CD38について10年余共同で研究してきたと記載されている。
2.CD分類
CD分類とは、モノクローナル抗体の国際分類のこと。
(cluster of differentiation 又はCluster Designation)
CD分類で付与された番号及び記号がCD番号である。CD1aから400種類近くの番号が振り分けられている。番号に特別な意味はなく、CD38はその1つである。
Nature論文骨子で糖たんぱく質(glycoprotein)と説明しているため、報道ではたんぱく質としている。
CD38の役割は従来不明であったが、今回の研究でその機能が解明されたようである。
3.オキシトシン(Oxytocin,OT)
オキシトシンは、下垂体後葉から分泌されるホルモンの一種で、陣痛促進剤としての使用は既に臨床で行われている。
発達障害との関連も、概略的には、既に指摘されているところである。
(Neuropsychopharmacology 2003.1.28)
4.論文内容
「サイクリックADPリボースはNADから作られる細胞内情報伝達物質で、ホルモン分泌の引き金となる細胞内Ca2+濃度を上昇させる働きを持つ。
CD38はこのサイクリックADPリボースをNADから作る重要な酵素である。
今回の研究で、
- CD38欠損マウスでは下垂体後葉でサイクリックADPリボースが低下しているため、細胞内のCa2+濃度が十分に上昇しない。
- このためオキシトシンの分泌が低下し、血中・脳脊髄液中のオキシトシン濃度が低下している。
- この結果CD38欠損雌マウスでは保育行動の低下、
- CD38欠損雄マウスで他の個体を認識記憶する能力(社会認識力)の低下といった社会行動異常が認められる。
- 社会行動の異常は脳室内にCD38発現ウイルスを接種すると正常に回復するが、
- 糖尿病患者で発見された酵素活性の低下した遺伝子変異を持つCD38の発現ウイルスでは回復できない。
ことを見出し、CD38がオキシトシンの分泌を調節して、社会行動を制御することが明らかになった。」(プレスリリース和文より抜粋)
5.新聞記事記載事項
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日本経済新聞 |
朝日新聞 |
毎日新聞 |
中日新聞 |
| 大見出し |
社会性ホルモン
分泌関与物質を特定
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社会行動に影響たんぱく質特定
金沢大グループ(朝日新聞) |
相手認識ホルモン分泌促進 |
発達障害の治療に道 |
| 中見出し |
金沢大など、ネズミから |
認識や愛情行動促す物質を特定、
治療へ応用も
金沢大(asahi.com)
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白血球内たんぱく分子
金沢大大学院が究明 |
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テレビ放送では、NHK,テレビ金沢が取り上げたようである。NHKでは「発達障害 たんぱく質が関与か」、テレビ金沢では、「発達障害治療に光、金沢大医学部が研究」と題して紹介している。
報道では、CD38とオキシトシンに関する説明しか見当たらないが、論文では、上記のように複雑なプロセスを経て社会行動の異常に至ることを論じている。
6.発達障害改善への寄与
報道では、今回の研究成果が発達障害治療に役立つ可能性があるとしている。
上記資料を読んで素人なりに考えると、CD38が何故減少したのか、オキシトシンを投与して異常が見られなくなったとしても、投与を中止した後の経過がどうなのか、疑問は残る。
検索エンジンでCD38などをキーワードとして検索すると、あたかも発達障害の治療薬に直結するかのような記述がブログなどに見られるが、気が早いと思える。
・・・CD38・・ may be an element in neurodevelopmental disorders.
(Nature 論文骨子)
論文骨子は、「1つの要因かもしれない」と言っているだけである。研究者 としての慎重さ故であろうが、この面からの治療薬が短時日で開発できるとは、考えない方が無難であろう。 |
| 平成19年2月17日から平成19年2月26日まで掲載 |
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新年を迎えるに当たって
病気治癒の極意は、早期発見、早期治療という。
発達障害の難しさは、その両方が円滑にいかない点にある。明確な診断が早期には難しいことに加え、仮に診断が早期になされたところで、確立した治療法が存在しないからである。
発達障害は先天性であり、生涯治らないと宣告されれば、誰しも絶望感にさいなまれるであろう。決定的治療法が確立していない現在、保護者に出来ることは現実を受け入れることとする人たちがいる。
反面、会員同士の「傷の舐め合い」を否定するサイトが存在する。子を思う親の執念は健在であることを実感させる一面である。
有害ミネラルが発達障害の原因とする説は、まだ少数説かもしれない。しかし、副作用があるとはいえキレート療法に効果があり、RNAサプリメントが医師により使用されていることは、裏付けの1つになると思われる。
今、親にできることは、有害ミネラルが原因の発達障害児を救済することと思う。平成19年という年がその元年になることを願って、新年を迎えたい。 |
| 平成18年12月30日から平成19年1月13日まで掲載 |
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